【7/22大引け】日経平均は116円安と反落、TOPIXは続伸|値上がり840・値下がり671の「ねじれ」の読み方
7月22日の東京市場は、日経平均が66,115.60円(前日比116.59円安)と反落した一方、TOPIXは4,033.13ポイント(同18.18ポイント高)と続伸しました。朝方は上げ幅1,300円超まで買われながら失速。指数の方向が食い違った理由と、今日7月23日の注目点をやさしく整理します。
【7/22大引け】日経平均は116円安と反落、TOPIXは続伸
おはようございます。昨日7月22日(水)の東京市場は、朝と午後でまるで違う顔を見せた一日になりました。
朝方は勢いよく買われて上げ幅が一時1,300円を超えたのに、大引けにかけて失速し、日経平均は前日比マイナスで取引を終えています。ところが同じ日、もう一つの代表的な指数であるTOPIXはプラスで終わりました。
「同じ日の同じ市場なのに、指数の方向が食い違う」——初心者の方がいちばん戸惑いやすい場面です。今日はここを丁寧にほどいていきましょう。
おさらい:7月22日の数字
まずは昨日の結果を数字で押さえておきます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 日経平均 終値 | 66,115.60円 |
| 日経平均 前日比 | -116.59円(約-0.18%)/反落 |
| TOPIX 終値 | 4,033.13ポイント |
| TOPIX 前日比 | +18.18ポイント(約+0.45%)/続伸 |
| 東証プライム 売買代金 | 10兆4,377億円 |
| 東証プライム 売買高 | 22億600万株 |
| 東証プライム 騰落 | 値上がり840・値下がり671・変わらず47 |
前引け(午前の終値)の時点では 67,511.12円、前日比1,278.93円高 と、6万7,000円台を回復する場面もありました。そこから大引けまでに1,300円以上を吐き出した計算になります。値動きの荒さが際立った一日でした。
なぜ朝は買われ、午後に失速したのか
朝方の買い材料と、午後の売り材料がはっきり分かれていました。
朝方を支えた材料
- 前日の米国市場で半導体株が上昇したこと
- 半導体受託製造大手TSMCの値上げ報道を受け、半導体需要の拡大期待が広がったこと
午後に重しとなった材料
- 米ナスダック100指数先物が伸び悩んだこと
- 韓国株が失速したこと
- 同日夜(日本時間では今日の未明〜早朝)に米大手ハイテク企業の決算発表を控えていたこと
- 中東情勢への懸念
要するに、海外の好材料で買われて始まったものの、「大事な決算を確認するまでは持ち高を減らしておこう」という戻り待ちの売りに押された、という一日です。大きなイベントの直前に、それまでの上昇分を利益確定する動きはよく見られます。
日経平均とTOPIXが逆を向いた日の読み方
ここが昨日いちばん大事なポイントです。
日経平均は下げたのに、TOPIXは上げました。さらに東証プライムの銘柄数で見ると、値上がり840に対して値下がり671。つまり上がった銘柄のほうが多い日だったわけです。日経平均を構成する225銘柄に絞っても、値上がり122・値下がり102と、やはり値上がりのほうが多い状態でした。
なぜ「多くの銘柄が上がったのに、日経平均は下がる」ことが起きるのでしょうか。理由は2つの指数の計算方法の違いにあります。
| 指数 | 計算のしかた | 影響が大きいのは |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 対象225銘柄の株価を足し合わせて調整する方式 | 株価水準の高い銘柄(値がさ株) |
| TOPIX | 対象銘柄の時価総額を合計する方式 | 時価総額の大きい銘柄、幅広い銘柄の平均像 |
日経平均は「1株の株価が高い銘柄」の影響を強く受けます。株価の高い半導体関連などが数銘柄まとまって下げると、他の多くの銘柄が上げていても、指数はマイナスに沈むことがあるのです。
指数のマイナス=市場全体が悪い日、とは限らない。 昨日はまさにその典型でした。ニュースの見出しで「日経平均◯◯円安」と見たときは、TOPIXの動きや値上がり・値下がり銘柄数もあわせて確認すると、市場の実像がぐっとつかみやすくなります。
今日(7月23日)の注目点
初心者の方がチェックしておくとよい点を3つに絞ります。
- 米大手ハイテク決算への反応:昨夜の米国市場の取引終了後、アルファベット(Google の持ち株会社)とテスラが決算を発表する予定でした。日本時間の今朝までに内容が伝わっているはずで、東京市場はその結果を寄り付きから織り込みにいきます。市場予想と比べて良いか悪いかだけでなく、会社側が示す先行きの見通しにも注目が集まりやすい場面です。
- 半導体関連の値動き:昨日の朝高を主導したのも、午後の失速で売られたのも半導体関連でした。今日も相場の振れ幅を決める中心になりそうです。
- 為替(ドル円)の水準:円安が進むと、輸出企業には採算の追い風になる一方、原材料やエネルギーを輸入に頼る企業にはコスト増の逆風になります。昨日の午後も、円安による輸入コスト上昇への警戒が意識される場面がありました。株価と合わせて確認しておきたい指標です。
明日以降:国内の4〜6月期決算が本格化
海外に目を向けると、米国では今日(現地時間7月23日)にインテルの決算発表が予定されています。半導体セクターの地合いに影響しやすい発表です。
そして国内は、これから2026年4〜6月期(第1四半期)の決算発表が本格化していきます。相場全体が荒れているときほど、個別企業の「実際の業績」が改めて意識されやすくなる時期です。
決算を見るときは、株価の上下だけを追うのではなく、次の3点を落ち着いて確認するのがおすすめです。
- 売上高がどう変化したか(商売の規模が伸びているか)
- 営業利益がどう変化したか(本業でどれだけ稼げたか)
- 会社側の通期見通しが据え置きか、上方・下方修正か
IRDBでは、金融庁EDINETから取得した各社の財務データを整理して見られます。指標の意味を先に押さえておくと、決算ニュースが読みやすくなりますよ。
ワテのひと言(大阪弁で総括)
さて、ここからは船場の番頭がひと言。昨日は朝に1,300円も駆け上がっといて、引けにはマイナスや。ジェットコースターみたいな商いでんな。
せやけど、中身をよう見とくれやす。値上がりが840、値下がりが671でっせ。上がった店のほうが多かった日なんですわ。日経平均が下げたんは、株価の高い半導体まわりが引っぱったから。指数の数字だけ見て「今日は総崩れやったんか」と早合点したら、市場の顔を見誤ってしまいます。
こういう荒れた相場のときこそ、番頭の言うことは毎度同じでおます。日々の上げ下げに一喜一憂するより、これから出てくる4〜6月期の決算で「商いの中身」がどうなっとるかを、じっくり確かめとくのが肝心でっせ。数字は嘘つきまへんさかいな。ほな、今日もええ一日を。
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