【協調介入インパクト】日経平均607円安、円急騰155円台。今日は自動車決算ラッシュ、5日は実質賃金・日銀議事要旨
おはようございます。昨日8月3日の東京市場は、日米協調介入への警戒からドル円が一時155円台前半まで急騰し、日経平均は前週末比607円安の63,754.90円と3日ぶりに反落しました。日産自動車は8四半期ぶりの最終黒字転換を発表。今日8月4日はトヨタ自動車の決算発表が予定されており、5日の実質賃金・日銀議事要旨、6日のソフトバンクグループ決算、7日の米雇用統計まで今週のポイントを整理します。
【協調介入インパクト】日経平均607円安、円急騰155円台
おはようございます。8月4日、火曜日の朝です。昨日8月3日は週明け最初の取引日でしたが、為替市場で大きな動きがあり、株式市場もその影響を強く受ける一日になりました。今日の値動きを見る前に、まずは昨日の状況を整理しておきましょう。
昨日8月3日(月)の終値をおさらい
| 項目 | 8月3日(月)終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,754.90円 | -607.12円(約-0.94%) |
| TOPIX | 3,960.03ポイント | -43.27ポイント(約-1.08%) |
日経平均は前週末(7月31日)比607.12円安の63,754.90円と、3営業日ぶりの反落で取引を終えました。TOPIXも43.27ポイント下落しています。前日7月31日は日経平均が+2,494.59円という大幅な続伸だったため、その反動という見方もできますが、今回の下落の主因ははっきりしています。為替(ドル円)の急激な変動です。
為替:ドル円が一時155円台前半まで急騰(円高)
1ドル=155円台前半――昨日の東京外国為替市場で、円は一時この水準まで買われました。これは2026年5月上旬以来の円高水準です。7月31日の終値が158円台前半だったことを踏まえると、週明けだけでさらに大きく円高方向に振れたことになります。
背景にあるのは、7月31日に表面化した日米両政府による協調介入です。米ニューヨーク連邦準備銀行が米財務省の依頼でユーロ売り・円買いを実施したとみられるとの報道もあり、ドル円だけでなく円の全体的な下落を食い止めようとする意図がうかがえるとの見方が伝えられています。
初心者の方への一言: 「協調介入」とは、1つの国だけでなく複数の国の通貨当局が足並みをそろえて為替市場に介入することです。単独介入より効果が持続しやすいとされますが、その後の為替水準がどう動くかを断定することはできません。 昨日の時点でも、追加の介入があるかどうかに市場が引き続き神経をとがらせている状況です。
円高が急速に進むと、輸出関連企業の業績見通しに影響が意識されやすくなります。 実際、昨日はプライム市場の銘柄の約8割が値下がりしたと伝えられており、輸出関連株を中心に幅広く売りが出た一日でした。ただし、個別企業ごとの実際の影響は事業構造によって異なり、この記事では特定の銘柄への影響を断定しません。
半導体関連株は底堅い動き
為替の逆風が意識されるなかでも、キオクシアやルネサスなど半導体関連株の一角は底堅く推移したと伝えられています。キオクシアは7月31日に発表した2026年7〜9月期(第2四半期)の業績見通しが市場予想には届かなかったものの、あわせて発表した自社株買いと株式分割が好感され、3営業日続伸となったようです。生成AI関連の需要期待と為替の逆風という、2つの異なる材料が綱引きしている状況が続いています。
決算:日産自動車が8四半期ぶりの最終黒字
昨日の取引終了後、日産自動車が2026年4〜6月期(第1四半期)決算を発表しました。
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 前年同期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2兆9,642億円(前年比+10%) | - |
| 営業損益 | 778億円の黒字 | 791億円の赤字 |
| 純損益 | 37億円の黒字 | 1,157億円の赤字 |
純損益は8四半期ぶりに黒字転換しました。米国の関税負担の減少や円安(この四半期時点)の効果に加え、四半期で600億円規模のコスト削減を実施したことが寄与したとされています。自動車事業単体の営業損益も82億円の赤字(前年同期は1,577億円の赤字)まで赤字幅を縮小し、経営陣は「ほぼ損益分岐点」との認識を示したと報じられています。ただし、中国事業では競争激化により先行きに課題が残るとの指摘もあり、黒字転換が今後も続くかどうかを断定することはできません。
今日8月4日(火)の注目点
今日はトヨタ自動車の決算発表が予定されています。日産に続き国内自動車大手の業績が出そろってくるタイミングで、為替の急変が各社の通期見通しにどう織り込まれるかが注目されます。海外では、米スペースXの決算発表も予定されているほか、米6月貿易収支・米6月JOLTS求人件数の発表もあります。為替の水準がどう動くか、追加の協調介入があるかどうかも、引き続き見ておきたいポイントです。
今週(8月4日〜8月7日)残りの主な予定
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 8月4日(火) | トヨタ自動車決算、米スペースX決算、米6月貿易収支・JOLTS求人件数 |
| 8月5日(水) | 日本の実質賃金(6月分)、ホンダ決算、米7月ADP雇用者数・ISM非製造業景況指数、日銀金融政策決定会合の議事要旨 |
| 8月6日(木) | ソフトバンクグループ決算、米新規失業保険申請件数、米スペースXのロックアップ解除 |
| 8月7日(金) | 米7月雇用統計、カナダ7月雇用統計、中国7月貿易収支 |
特に注目したい2つのポイント
① 為替介入の持続性と輸出関連企業の決算
昨日の協調介入とみられる動きを受け、市場では追加介入の有無に警戒が続いています。今週は自動車大手の決算が相次ぐため、各社が円高進行(155円台)をどう通期見通しに織り込むかが焦点の一つです。一般に円高は輸出企業に逆風、内需・輸入関連企業には追い風とされますが、企業ごとの影響度は異なるため、この記事では個別の値動きを予想しません。
② 8月5日の実質賃金と日銀議事要旨、8月7日の米雇用統計
8月5日には日本の実質賃金(6月分)が発表され、個人消費の先行きを占う材料として注目されます。同日には日銀金融政策決定会合の議事要旨も公表され、今後の金融政策運営に関する議論の内容が確認できます。8月7日の米雇用統計は、米国の金融政策の先行きを考えるうえで市場が特に注目する指標の一つです。
今日8月4日(火)にやっておきたいこと
- ドル円の水準を定点観測する:155円台からどちらに動くか、追加介入の有無とあわせて確認しましょう
- 自動車株の決算発表をチェックする:トヨタの決算内容と、為替前提の見通しがどう語られるかに注目
- 今週の予定を手元に置く:5日の実質賃金・日銀議事要旨、6日のソフトバンクG決算、7日の米雇用統計と、材料の多い週が続きます
決算シーズンの予習に、IRDBの用語解説と企業データもどうぞ。
- 営業利益率とは? — 本業でどれだけ効率よく稼ぐかを見る指標
- ROE(自己資本利益率)とは? — 株主のお金でどれだけ稼いだかを見る指標
- 自己資本比率とは? — 会社全体・長期の財務の安全性を見る指標
- 企業データを調べる — 決算発表のあった会社の財務データを確認できます
今日のまとめ
- 昨日8月3日の日経平均は63,754.90円(-607.12円・約-0.94%)、TOPIXは3,960.03ポイント(-43.27ポイント・約-1.08%)で3営業日ぶりの反落
- 日米協調介入への警戒からドル円は一時155円台前半まで急騰(2026年5月上旬以来の水準)、輸出関連株中心にプライムの約8割が値下がり
- 半導体関連(キオクシア・ルネサス)は底堅く3営業日続伸
- 日産自動車が8四半期ぶりの最終黒字転換(純損益37億円の黒字)を発表。自動車事業は「ほぼ損益分岐点」
- 今日8月4日はトヨタ自動車の決算発表、米スペースX決算にも注目
- 8月5日に実質賃金・日銀議事要旨、8月6日にソフトバンクG決算、8月7日に米雇用統計の発表を予定
ワテのひと言(大阪弁の総括)
さて、ここからは船場の番頭がひと言。
昨日は為替の方でまた大きい動きがおましたなあ。ドルが158円台から155円台まで、日米そろっての介入とみられる動きで、あっという間に円高が進みましたんや。「介入があったから、これでもう安泰」とはワテは申しまへん。 追加の介入があるかどうか、市場はんはまだ気ぃ抜いてまへんで。
決算の方も動きがおましたな。日産はんは8四半期ぶりに黒字に戻らはった。コスト削減がしっかり効いとる証拠でっけど、「中国での競争がキツい」いう課題もまだ残っとるようや。黒字になったからゆうて、この先もずっと安泰やとは決めつけられまへん。 数字が良うなった事実と、この先の見通しは、また別の話でおます。
今日はトヨタはんの決算でっせ。為替がこないに動いた月やさかい、通期の見通しをどない語らはるか、番頭としても気になるところや。慌てて動く前に、まずはひとつずつ数字を確かめる。これに尽きますわ。ほな、今日も一日、よろしゅうお願いします。まいど、おおきに。
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