日経平均反発63,957円、円は157円台後半に押し戻す。今日はホンダ決算と実質賃金・日銀議事要旨
おはようございます。昨日8月4日の東京市場は、米ハイテク株高を追い風に日経平均が202円63銭高の63,957円53銭と反発しました。為替は前日一時155円台前半まで買われた円が157円台後半まで押し戻され、トヨタ自動車は通期見通しを上方修正したものの株価は下落。今日8月5日は実質賃金・日銀議事要旨・ホンダ決算、6日のソフトバンクG決算、7日の米雇用統計まで注目点を整理します。
日経平均反発63,957円、円は157円台後半に押し戻す
おはようございます。8月5日、水曜日の朝です。昨日8月4日は前日の急な円高・株安から一転、落ち着きを取り戻す一日になりました。今日の値動きを見る前に、まずは昨日の状況を整理しておきましょう。
昨日8月4日(火)の終値をおさらい
| 項目 | 8月4日(火)終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,957.53円 | +202.63円(+0.32%) |
| TOPIX | 3,961.78ポイント | +1.75ポイント(+0.04%) |
日経平均は前日(8月3日)比202.63円高の63,957.53円と、3営業日ぶりに反発して取引を終えました。前日は日米協調介入への警戒からドル円が急変動し607円安となっていましたが、昨日は落ち着きを取り戻した格好です。ただしTOPIXの上昇幅はごくわずかで、指数全体としては小動きの一日だったともいえます。
為替:ドル円は157円台後半まで戻す
1ドル=157円80銭前後――昨日の東京外国為替市場で、ドル円は前日終値(155円台前半)から円安方向に戻し、157円台後半で取引を終えました。日米協調介入とみられる動きへの警戒から前日は155円台まで急速に円が買われましたが、昨日はその反動もあり、円売り・ドル買いが優勢になったようです。
初心者の方への一言: 為替介入があったからといって、その後の水準が一方向に固定されるわけではありません。昨日のように、介入観測が後退すれば元の水準に戻ろうとする力も働きます。この先ドル円がどちらに動くかを本記事で断定することはできません。
なお、7月下旬時点では1ドル=163円台だったことを踏まえると、直近1週間ほどで見れば依然として大きく円高方向に振れた水準にあることも押さえておきたいポイントです。
米国株はハイテク主導で最高値更新、東京市場の支えに
昨日の買い材料としては、米国株式市場の堅調さが挙げられます。アルファベットやマイクロソフトなど「ハイパースケーラー」と呼ばれる大手クラウド・AI関連企業がけん引する形で、ダウ工業株30種平均は約1カ月ぶりに最高値を更新したと伝えられています。生成AI関連への投資意欲が引き続き旺盛であることがうかがえる一方、特定のテーマ・銘柄群への資金集中がいつまで続くかは市場参加者の間でも見方が分かれています。
決算:トヨタは通期上方修正も株価は下落
昨日の取引時間中、トヨタ自動車が2027年3月期第1四半期(4〜6月)決算を発表しました。
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 13兆5,254億円 | +10.4% |
| 営業利益 | 1兆634億円 | -8.8% |
| 連結最終利益 | 1兆4,770億円 | +75.6% |
営業利益率は前年同期の9.5%から7.9%へ低下しました。一方で、通期の最終利益見通しは従来の3兆円から3兆2,500億円へ8.3%上方修正され、前期比の減益率も22.0%減から15.5%減へ縮小する見通しが示されました。ただし、業績の上振れ期待にもかかわらずトヨタ株はこの日下げて取引を終えており、直近の円高進行が今後の業績見通しに与える影響を市場が慎重に見ていることがうかがえます。 通期見通しの達成可否を本記事で断定することはできません。
今日8月5日(水)の注目点
今日は国内外で経済指標・決算の発表が集中する一日です。
- 日本の実質賃金(6月分速報):個人消費の先行きを占う材料として注目されます
- 日銀金融政策決定会合(6月15・16日開催分)の議事要旨が公表されます
- 本田技研工業(ホンダ)の決算発表が予定されています。北米でのハイブリッド車(HV)好調や円安の影響で、市場予想を上回る営業利益になるとの見方も伝えられています
- 米国では7月ADP雇用者数、ISM非製造業景況指数の発表も予定されています
今週(8月5日〜8月7日)残りの主な予定
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 8月5日(水) | 実質賃金(6月分速報)、日銀議事要旨(6/15・16日開催分)、ホンダ決算、米7月ADP雇用者数・ISM非製造業景況指数 |
| 8月6日(木) | ソフトバンクグループ決算、米新規失業保険申請件数 |
| 8月7日(金) | 米7月雇用統計、カナダ7月雇用統計、中国7月貿易収支 |
特に注目したい2つのポイント
① 為替の一進一退と輸出関連企業の決算への影響
一昨日の急激な円高から、昨日は157円台後半への揺り戻しと、ドル円は方向感の定まらない展開が続いています。トヨタの事例が示すように、通期見通しを上方修正しても、為替の先行き不透明感から株価が素直に反応しないケースも出てきています。 今日以降もホンダなど自動車大手の決算が続くため、各社が為替前提をどう語るかが引き続き焦点です。
② 今日の実質賃金・日銀議事要旨と、週後半の重要イベント
今日8月5日の実質賃金(6月分)は、賃上げの効果が個人消費にどう波及しているかを確認する材料です。日銀議事要旨(6月15・16日開催分) では、当時の政策委員がどのような議論をしていたかが分かります。週後半には8月6日のソフトバンクグループ決算、8月7日の米雇用統計と、相場の材料が多い週が続きます。
今日8月5日(水)にやっておきたいこと
- ドル円の水準を定点観測する:155円台からの反発が続くか、157円台後半で落ち着くかを確認しましょう
- 実質賃金と日銀議事要旨をチェックする:個人消費や金融政策運営の手がかりになります
- ホンダの決算内容を確認する:トヨタに続き、為替前提や通期見通しの語られ方に注目です
決算シーズンの予習に、IRDBの用語解説と企業データもどうぞ。
- 営業利益率とは? — 本業でどれだけ効率よく稼ぐかを見る指標。トヨタの利益率低下を理解する手がかりに
- フリーキャッシュフロー(FCF)とは? — 会社の手元に残るお金の余力を見る指標
- ROE(自己資本利益率)とは? — 株主のお金でどれだけ稼いだかを見る指標
- 企業データを調べる — 決算発表のあった会社の財務データを確認できます
今日のまとめ
- 昨日8月4日の日経平均は63,957.53円(+202.63円・+0.32%)、TOPIXは3,961.78ポイント(+1.75ポイント・+0.04%)で3営業日ぶりの反発
- ドル円は前日の155円台前半から157円台後半まで押し戻す(7月末の163円台からは依然大幅な円高水準)
- 米国株はハイパースケーラー主導でダウ平均が約1カ月ぶりに最高値更新、東京市場の支えに
- トヨタ自動車は通期最終利益見通しを3兆2,500億円へ上方修正(+8.3%)も、円高への警戒感から株価は下落
- 今日8月5日は実質賃金(6月分)・日銀議事要旨(6/15・16日分)・ホンダ決算に注目
- 8月6日にソフトバンクG決算、8月7日に米雇用統計の発表を予定
ワテのひと言(大阪弁の総括)
さて、ここからは船場の番頭がひと言。
昨日は為替はんも、株はんも、ひと息ついた格好でおましたな。一昨日ぎょうさん円が買われた反動で、昨日は157円台まで戻りましたけど、「これで一段落」とワテは申しまへんで。 7月末の163円台からしたら、まだまだ円高の水準どすさかい、この先も一進一退が続く思うてよろしいんちゃいますか。
トヨタはんの決算も面白いおましたな。通期の見通しを8.3%も上方修正しはったのに、株価はむしろ下がる。「数字が良うなった」いう事実と、「株価がどう動くか」いうんは、また別の話やいうことを、あらためて教えてもろた一日でおました。
今日は実質賃金と日銀の議事要旨、それにホンダはんの決算どす。数字がぎょうさん出てくる日やさかい、慌てて動く前に、まずはひとつずつ、じっくり数字を確かめる。これに尽きますわ。ほな、今日も一日、よろしゅうお願いします。まいど、おおきに。
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